【はるし日記】声と音のリズムを整えるのがラジオの編集作業📻

みなさんこんにちは、はるしです。
きょうはWEBのお仕事をしたあと、「ニコニコ歯科ライフ」という番組の編集をしていました。

ラジオって“喋るだけ”と思われがちだけど、その裏にはたくさんの調整や工夫があります。
あえて語ることでもないけれど、今回は少しだけ「ラジオ番組制作の裏側:編集篇」を書いてみようと思います。


🎧 ラジオの編集で気を付けていること

私が編集作業で大切にしているのは、この3つです。
1️⃣ 話の論理がくずれないようにすること
2️⃣ その人の呼吸や会話のテンポを保つこと
3️⃣ 聴いている人が分かりやすく、気持ちよく聴けること


① 話の論理がくずれないようにすること

インタビューをそのままノーカットで流すこともありますが、たいていは時間の制約があるので、
少し多めに収録しておいて編集で調整しています。


そのとき、一文やフレーズを切ることもあるのですが、
前後の文脈がずれないように気を付けることがとても大事です。

ラジオは音声のメディアだから、会話が“生きて”いるように聴こえる一方で、
言葉しかないぶん誤解を与えないようにする責任もあります。


特に「ニコニコ歯科ライフ」は歯科の先生、「北上済生会病院presents地域と共に」では各科の先生など、
医療や科学の話題が多いので、内容の正確さにはいつも慎重になります。


② 呼吸やテンポを保つこと

なんでもきれいに均一に話すのが良い、というわけではないと私は感じていて、
その人の空気感や声の質、間の取り方――そうしたものに“人柄”や“信頼感”が宿ると思っています。

(最近のAIナレーションも技術的にはすごいけれど、私はあまり好きではありません。)


声は嘘をつかない。
熱をもって話している人の言葉は、ちゃんと声に乗って届く。

何を話すかも大事だけど、どんな人がどんなふうに話すかもすごく大事。


それを感じるたびに、ラジオの仕事が好きだなと思います。


③ 聴く人が気持ちよく聴けること

ラジオ編集のいちばんの肝は、

「聴いている人がストレスなく中身に集中できるか」だと、

先輩から教わりました。

途中で疑問を持たせてしまったらそのつまづき以降の話は耳に入らない…。

違和感のないつなぎ方、テンポの自然さ、音量のバランス――
すべてはリスナーさんが“内容に没頭できるように”するための工夫です。

ラジオは聴いてくれる人がいて初めて成り立つメディア。
私自身もリスナー出身だからこそ、その気持ちを忘れずに編集をしています。


⏱️ 小さな5分の中にある時間

編集作業は、正直まったく手が抜けません。
たった5分の番組でも、編集に1時間かかることなんてざらです。

「この言葉を生かしたいけど、5秒削らなきゃいけない」
「ここを切ると、パズルみたいに全体のリズムが崩れる」
そんなふうに悩みながら、番組は出来上がっていきます。


“声を届ける”って、話すことだけじゃない。
ラジオの裏側には、たくさんの人の手と耳と心が関わっています。
聴く人が気持ちよく笑えるように、見えないところで音を磨いていく。

今日も誰かの耳のそばで、そっと笑顔が生まれますように。🌿


#はるし日記 #ラジオ編集 #ニコニコ歯科ライフ